保護猫ってどんな猫?
2025.03.26
2025.03.26

野良猫への餌やりは違法?気を付けるべきポイントや猫を救うための活動を紹介

町で痩せた野良猫を見かけると、「お腹が空いているのかな?」「仲良くなりたい」と思ってしまうことがあると思います。しかし、正しい方法で行わなければ、近隣住民とのトラブルや猫の繁殖問題が生じることもあるため、この記事では餌やりのマナーなどをご紹介します。

目次

野良猫の餌やりは法律で禁止されている?

野良猫に餌を与えること自体は違法ではありません。ただし、「動物の愛護及び管理に関する法律」動物愛護法25条によって「周辺の生活環境が損なわれる事態」においては、都道府県知事が対象者に指導、勧告、命令を行うことができるとされています。

実際に、野良猫への餌やりが原因で騒音や衛生被害が深刻化し、一部の自治体では条例を定め、罰則を設ける自治体もあります。例えば、京都市の「動物との共生に向けたマナー等に関する条例」では、野良猫への餌やりによる勧告を実施し、対象者がその勧告に係る措置(報告や資料の提出など)を取らなかったときは5万円以下の罰金を設けています。

野良猫の餌やりが問題視されている背景

なぜ野良猫の餌やりが問題視されているのか、その背景を説明します。

悪臭などの衛生問題が起きる

野良猫の餌やりを行う場所に残った食べ残しや容器、さらには排泄物などが放置されると、悪臭や害虫・害獣の発生源となります。さらに、猫のフンや尿が近隣の敷地や公共の場所で見つかるようになると、衛生環境の悪化や住民間トラブルを引き起こす可能性があります。

また、一度餌付けされた猫は同じ場所に定期的に集まるようになるため、問題が長期化するリスクが高まります。周囲の人々にとって深刻な不快感をもたらすだけでなく、地域の景観や衛生状態の悪化を招く点は見逃せない問題です。

過剰繁殖してしまう

野良猫は環境が整うと急激に数を増やす恐れがあります。定期的に餌を与えられる状況が続くと、栄養状態が良くなりメス猫は発情期を迎える度にオス猫と交尾を行います。さらに生まれた子猫の生存率が高まることで過剰な繁殖につながります。

結果として、生まれた子猫が過酷な環境下で生き残ることができずに悲惨な最期を迎え、また増えすぎた猫を保健所が引き取ることになれば、殺処分という残念な結末に至るケースも少なくありません。善意で始めた餌やりが、かえって新たな不幸を生んでしまうことがある点には注意が必要です。

野良猫への餌やりは、人と猫の双方にトラブルを引き起こす可能性があります。

野良猫に餌やりをする場合に守りたいルール

野良猫に餌やりが問題視される背景を紹介しましたが、猫のことを心配して餌やりをする行為自体は愛護動物である猫への優しい気持ちの現れであり素敵なことです。もし野良猫に餌やりをする場合は、下記のルールを守りましょう。

誰かに迷惑をかけない場所で決まった時間に餌やりする

野良猫への給餌は、周囲の環境や人々の暮らしに配慮する必要があります。公共施設や他人の敷地など、許可を得ていない場所で餌をまく行為はトラブルを招きます。

また、餌を与える時間帯をできるだけ固定すると、猫が定期的に集まる場所や時間を把握しやすくなり、後片づけも円滑に行えます。近隣に影響が出にくい時間を選び、短時間で餌やりと清掃を済ませるなど、地域住民への配慮が大切です

餌は放置せず片づける

猫が食べ終わった後の餌や容器をそのまま放置すると、悪臭や害獣・害虫の発生につながります。最終的には地域全体の衛生状態が損なわれる原因にもなるため、餌やりの際には食器を回収し、残り物を処分するなど、最後まで責任を持って片づけることが求められます。

安易な放置は餌やりに対する周囲の理解を得にくくなり、住民同士の軋轢を生む要因となりかねません。

不妊手術をする

野良猫に餌を与えるのであれば、まず過剰な繁殖を防ぐ目的で不妊手術を実施し、地域猫として見守ることが推奨されています。餌だけを与え続けると猫の数が増え、問題がさらに深刻化する恐れが高いからです。

地域の動物愛護団体や自治体によっては、避妊・去勢手術に関する補助金制度や捕獲器の貸し出しなどの支援が行われている場合があります。早めに相談し、TNR(Trap-Neuter-Return)活動などの専門知識を活用することが望ましいといえます。

野良猫を助けたい人におすすめの活動

野良猫を助けるために、餌やりを考えている方に向けて、餌やり以外で野良猫を助ける方法を紹介します。

里親探し

野良猫を保護し、新たに飼育してくれる里親を探す方法があります。保護した猫は動物病院で健康チェックや不妊手術、血液検査などを受けさせたうえで、里親募集サイトやSNS、地域の譲渡会などを活用し、新しい飼い主を見つけることが一般的な流れです。

里親が決まれば、猫は屋外での厳しい生活から解放され、飼い主のもとで安全に暮らせます。餌やりで一時的に支援するよりも、長期的に安定した環境を提供できることは、猫の幸せを考えると非常に有意義なものです。

地域猫活動への参画

地域猫活動は、不妊手術を施した野良猫に適切な餌と環境管理を行い、地域で共生させる取り組みです。行政やボランティア団体と共に住民に理解を求めながら、餌やりや清掃、健康管理などを計画的に進めます。

無責任な餌やりと異なり、地域の合意を得たうえで猫の数や健康状態を管理できるため、社会的にも受け入れられやすい活動といえます。猫を悪者にせず、トラブルを減らしながら、人と猫が共存できる環境を整えられる点が大きな特徴です。

保護猫活動への寄付

目の前の野良猫に餌を与えるだけでなく、保護団体やNPO法人などへ寄付という形で支援する方法があります。経済的支援があれば、より困難な状況にいる猫の医療費や飼育環境を整える費用に充てられ、結果的に多くの猫を救うことにつながります。

物資寄付やクラウドファンディングなど、多様な支援手段が存在するため、個々の状況や予算に合わせた形で寄付を検討することが可能です。その際は寄付先が活動報告や適切な会計報告をおこなっているかなど、信頼できる団体なのかをしっかり見極めることも必要です。

猫と触れ合いたい方におすすめの方法

野良猫を助けたいという思いと共に、大好きな猫と触れ合いたいという気持ちで野良猫に餌やりをしたくなる方もいると思います。そんな方に、おすすめの猫と触れ合う方法を紹介します。

保護猫カフェに行く

野良猫との触れ合いを求めて餌を与える人もいますが、無闇な餌やりは問題を引き起こすおそれがあります。それに感染症対策の観点から、安易な野良猫との接触は控えるべきです。猫と触れ合いたい場合は、保護猫カフェの利用がおすすめです。

衛生管理や猫の健康管理が行われた空間で、複数の猫たちとの交流を楽しめます。保護猫カフェを利用すること自体が支援になると同時に、家族として迎え入れることも視野に入れることもできるため、より効果的なサポートといえるでしょう。

保護猫を家族に迎え入れる

飼育環境と時間的・経済的な余裕があるのであれば、保護猫を正式に家族として迎え入れることを検討してみてください。保護団体や動物愛護センター、譲渡会などで猫を引き取り、自宅で共に暮らすことで、猫を屋外の危険から遠ざけ、また受け入れた人間も共に幸せになることができます。

野良猫に餌を与えるだけでは難しかった健康管理や環境整備なども実施できるため、猫自身の生活が大きく改善されます。

【関連サイト】保護猫たちの家族募集サイト / ピースニャンコ

まとめ

野良猫への餌やりは、一見すると助けになる行為のように思えますが、実際には衛生上のトラブルや過剰な繁殖を引き起こす要因となり得ます。さらに、地域の条例や周囲の環境を無視した給餌は近隣トラブルに発展する可能性もあるため、慎重な対応が必要です。どうしても給餌が避けられない場合には、不妊手術や適切な場所・時間の選定、餌の後片づけなどを徹底し、周囲に迷惑がかからないよう配慮することが求められます。

なお、野良猫を助けたい気持ちは餌やりだけでなく、里親探しや地域猫活動への参加、保護団体への寄付など、さまざまな形で活かすことが可能です。猫との触れ合いを望む場合には、保護猫カフェに足を運んだり、飼育に適した環境を整えたうえで保護猫を迎え入れたりする選択肢もあります。人と猫の共生を実現するためには、個々の行動が責任を伴うことを認識し、最適な方法を検討することが大切です。

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