愛猫との暮らし方
2025.01.10
2025.01.14

『野良猫』の保護に必要な費用はどれくらい?相場や注意点を紹介!

『野良猫(飼い主のいない猫)』を見かけ、その命を救いたいと思ったことはありませんか。しかし、実際に野良猫を保護するにはどれくらいの費用がかかるのか、またどのようなサポートを受けられるのか、正確な情報が必要です。本記事では、野良猫を保護した場合にかかる具体的な費用や助成金・支援情報、さらに保護の手順について詳しく解説します。

目次

野良猫を保護に必要な費用

野良猫を保護する場合、一般的に10万円~20万円ほどの費用がかかります。具体的にどのくらいの費用が必要なのか、みていきましょう。

動物病院での医療費

野良猫を保護した場合、最初に必要になるのが動物病院での診察や治療です。特に病気やケガをしている場合は、以下のような費用が想定されます。

  • 初診料:2,000~5,000円
  • 治療費:症状によりますが、5,000~50,000円
  • ワクチン接種:3,000~8,000円
  • 去勢・避妊手術:10,000~30,000円
  • 寄生虫駆除:2,000~5,000円

さらに、重篤な病気の場合には、入院や外科手術が必要となり、10万円以上の費用がかかるケースもあります。そのため、保護猫を病院に連れて行く際にはある程度の予算を確保しておくことが重要です。

日常の飼育費用

保護後の猫の飼育には、日々の生活用品が必要です。

  • キャットフード:月3,000~6,000円
  • トイレ砂:月1,000~2,000円
  • ケージ:5,000~15,000円
  • 猫用ベッドやおもちゃ:2,000~5,000円
  • 健康管理用品:1,000~3,000円(爪切り、ブラシなど)

一時的な飼育であっても、保護した猫の動物福祉を守るためには、これらの費用を見込む必要があります。特に初期費用として、ケージや猫用ベッドなどの準備が必要になる場合があります。

そのほかの費用

  • 里親募集の広告費用:無料~1,000円(SNSや専用サイト利用)
  • 飼育環境の整備:必要に応じて10,000円以上
  • 移送費:動物病院や里親の元へ移動するための交通費(500–2,000円)

費用を抑えるための助成金や支援制度

野良猫保護における費用の負担を軽減するため、自治体や団体による助成金制度を活用することが可能です。助成金の申請には前提条件がある場合もあります。お住まいの自治体の情報をあらかじめ確認しておきましょう。

自治体の助成金

多くの自治体では、以下のような助成金制度を提供しています。

  • 避妊去勢手術の助成金:手術費用の一部または全額を補助
  • 保護猫専用の医療費助成:初診料や治療費の一部をカバー

例:東京都西東京市では、不妊手術1頭につき10,000円まで、去勢手術1頭につき5,000円までの助成金を提供。

自治体によっては、野良猫保護活動そのものに対して補助金を出している場合もあります。市区町村のホームページで詳細を確認してください。

動物保護団体の支援

地域や全国規模の動物保護団体が、保護猫に対する支援をおこなっています。代表的な団体として日本動物愛護協会があります。

日本動物愛護協会は、「犬猫の殺処分低減活動」として、全国を対象に飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の一部を助成しています。助成金額は、不妊手術(メス)10,000円、去勢手術(オス)5,000円です。ただし、受付期間が限定されており抽選になるため、申請を希望する場合は事前にホームページなどで確認しましょう。

ほかにも、保護活動のノウハウ提供や医療費補助、保護猫の引き取りサービスなどをおこなっている団体や、一部の団体では里親探しをサポートしてくれることもあるので、検索して各ホームページで調べてみてください。

クラウドファンディングの活用

個人で保護猫を救う際にクラウドファンディングを利用することで、費用の一部を募ることも可能です。特にSNSを活用して支援を呼びかけることで、多くの共感を得られることがあります。

保護したい野良猫を捕獲する方法

野良猫を捕獲する際には、専用の捕獲器を使用することが推奨されます。ホームセンターやネット通販で購入可能な捕獲器を利用し、猫が慣れている場所に設置すると成功率が高まります。

また、猫が入りやすいようにエサを設置することも有効です。ただし、猫を驚かす・無理に捕まえようとすると、ケガをさせる可能性があるため注意が必要です。

【関連記事】『野良猫』の保護はどこに依頼するべき?相談できる団体と注意点を解説

野良猫を保護する際の留意点

猫を保護するからには、最後まで責任をもつことが必要不可欠です。保護してみてから「想像と違う……」とならないよう、下記の留意点を事前に理解しておきましょう。

すぐにはなついてくれない事もある

野良猫は、人間との接触に慣れていない場合が多く、最初は警戒心を強く持っています。そのため、保護後すぐにはなついてくれないことがあります。猫のペースに合わせ、無理せず少しずつ距離を縮めることが重要です。

夜鳴きがひどいことがある

野良猫は、新しい環境にストレスを感じると、夜鳴きなどの行動を示すことがあります。夜鳴きへの対策としては、静かな環境を整えたり、猫が安心できる隠れ場所を提供したりすることが効果的です。また、十分な運動や遊びで日中に疲れさせることも役立ちます。

トイレのしつけが大変

野良猫は屋外で生活してきたため、トイレの使い方を知らないことがほとんどです。トイレのしつけには忍耐が必要ですが、猫砂や専用トイレを使うことで徐々に習慣付けることができます。最初はトイレの近くに猫を連れて行き、猫砂を掘る仕草を見せるなどして、トイレを使う場所だと認識させましょう。

野良猫の保護を依頼する場合にかかる費用

ここまでの説明を通して、野良猫を自力で保護することは難しいと感じた人もいるのではないでしょうか。自力ではなく、野良猫の保護を依頼するという方法もあります。ただし、保護依頼する際にも、ある程度の費用が伴います。たとえば避妊去勢手術費用は、猫の性別や地域によって異なりますが、3万円程度が一般的です。

まとめ

野良猫の保護は、多くの命を救う素晴らしい行動です。一方で、費用や責任を伴うことも理解しておく必要があります。本記事の情報を活用し、適切なステップを踏んで野良猫を救いましょう。また、助成金や支援団体を利用することで、費用や自身の負担を軽減しながら多くの猫を救う活動に貢献できます。

また、野良猫保護のための費用が用意できない人は、小額からでも寄付活動を行うことで猫を救うことに繋がります。ぜひ信頼できる団体による保護猫支援活動への寄付も検討してみてください。

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