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2025.06.13
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野良猫の鳴き声がうるさくて困っている方必見!対策や根本的解決法を紹介!

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夜中に「アオーン」「ニャオーン」と鳴き続ける野良猫の声で、眠れない夜を過ごしていませんか?特に春から夏にかけての季節、窓を開けて寝たい時期に限って野良猫の鳴き声が響き、仕事や学校に影響が出るような睡眠不足に悩まされることはないでしょうか。

この記事では、野良猫の鳴き声がうるさい原因を理解し、すぐに効果が出る対策から長期的な解決法まで、様々な方法をご紹介します。猫と人間が共に平和に暮らせる環境づくりのために、ぜひ参考にしてください。

目次

野良猫の鳴き声がうるさい原因とは

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野良猫がうるさく鳴く理由はいくつかあります。なぜ猫が鳴くのかを理解することで、効果的な対策を取ることができるでしょう。

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発情期の鳴き声

野良猫が最も激しく鳴くのは発情期です。特にメス猫を呼ぶオス猫の「わおーん」という特徴的な鳴き声は、夜間に響き渡ることが多いです。猫の発情期は主に春から夏(2月~9月頃)に訪れ、この時期になると猫は繁殖本能に従って大きな声で鳴きます。

オス猫はメス猫を求めて広い範囲を移動し、テリトリーをアピールするために鳴きます。一方メス猫も発情期には「コールサイン」と呼ばれる特有の鳴き声で、オス猫を誘います。この時の鳴き声は非常に大きく、夜間の静かな環境では特に目立ちます。

縄張り争いによる鳴き声

猫は縄張り意識が強い動物です。ほかの猫が自分のテリトリーに侵入してきた場合、威嚇や警告のために「シャー」「ギャー」という鋭い鳴き声を上げます。これが猫同士の喧嘩に発展すると、さらに激しい鳴き声が響くことになります。

縄張り争いは特に夜間に起こりやすいです。これは人間の活動が少なくなる夜間が、野良猫にとって安全に活動しやすい時間帯だからです。また、餌場や寝床など、限られた資源をめぐって争いが起きることもあります。

子猫・親猫を探す鳴き声

親猫が子猫を探す時や、子猫が親猫を呼ぶ時にも特徴的な鳴き声を発します。特に子猫が迷子になったり、親猫と離れてしまったりした場合は、不安から長時間鳴き続けることもあります。

この鳴き声は「ミャオ、ミャオ」という高い声で、子猫の場合は特に弱々しく聞こえます。親猫を探す子猫の声は、小さいながらも執拗に続くことが特徴です。

ケガや病気による鳴き声

野良猫がケガや病気で苦しんでいる場合にも、痛みや不調を表現するために鳴くことがあります。この場合の鳴き声は通常と異なり、うめくような低い声だったり、断続的に鳴いたりすることが特徴です。

ケガや病気による鳴き声を聞いた場合は、できれば自治体や保健所、地域の動物保護団体に連絡し、適切な処置を受けられるよう協力を求めることも検討しましょう。

空腹や餌を求める鳴き声

定期的に誰かから餌をもらっている野良猫は、その時間になると餌を催促するために鳴くことがあります。一度餌付けされた猫は、餌をもらう時間になると必ず現れて鳴くようになります。

「ニャー」「ニャー」という短く繰り返す鳴き声が特徴的で、人の姿を見ると特に鳴き声が大きくなります。餌付けは野良猫の数を増やす原因にもなるため、無計画な餌やりは避けた方が良いでしょう。

【関連記事】野良猫への餌やりは違法?気を付けるべきポイントや猫を救うための活動を紹介 | ジャーナル | ピースニャンコ

野良猫の鳴き声にすぐに効く対策5選

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野良猫の鳴き声に悩まされている場合、まずは即効性のある対策から試してみましょう。以下に紹介する方法は、比較的簡単に実践でき、すぐに効果が期待できるものです。

超音波猫よけセンサーの設置

超音波猫よけセンサーは、人間には聞こえない高周波の音を発して猫を遠ざける効果があります。センサー式のものが多く、猫が近づくと自動で作動するタイプが特に便利です。

設置場所は玄関先やガレージ、庭など猫が頻繁に通る場所が効果的です。価格は3,000円~15,000円程度で、ホームセンターやインターネットで購入できます。電池式や太陽光充電式など様々なタイプがあるので、設置場所に合わせて選びましょう。

一般的に効果範囲は5〜10メートル程度ですが、障害物があると効果が減少します。また、すべての猫に効果があるわけではなく、慣れてしまう猫もいるため、ほかの対策と併用することをおすすめします。

タイプ特徴価格帯効果範囲
センサー式猫が近づくと自動で作動5,000~10,000円5~8m
常時作動式常に超音波を発生させる3,000~5,000円3~5m
ソーラー充電式太陽光で充電、電池交換不要8,000~15,000円7~10m

参考リンク:Amazon.co.jp : 猫よけ超音波

猫が嫌う臭いを活用する

猫は特定の臭いを嫌う傾向があります。特に柑橘系の香り(レモン、オレンジなど)、コーヒーかす、唐辛子などの刺激的な香りは猫を遠ざける効果があります。

柑橘系のスプレーは、猫が通る場所や溜まりやすい場所に吹きかけるだけで効果が期待できます。市販の忌避剤スプレーも効果的ですが、一般的な柑橘系の芳香剤やエッセンシャルオイルでも代用可能です。

コーヒーかすを庭や玄関先にまいておくのも簡単な対策です。使用済みのコーヒーかすを乾燥させて、猫の侵入を防ぎたい場所に振りかけましょう。ただし、雨などで流れてしまうこともあるため、定期的な補充が必要です。

唐辛子やブラックペッパーなどの香辛料を水に溶かし、スプレーボトルで散布する方法も効果的です。ただし、植物にかけると枯れる可能性があるので注意が必要です。

水を使った撃退法

猫は水を嫌う性質があります。たとえば、センサー式の散水装置(スプリンクラー)が効果的です。猫が近づくと自動で水が噴射され、猫を驚かせて遠ざけます。価格は1万円前後からあり、庭やベランダなど水が使える場所に設置すると良いでしょう。

また、猫が頻繁に通る場所に、水を入れたペットボトルを置いておくだけでも抑止効果があると言われることもありますが、これは適切な効果が証明されていません。

自宅の防音対策

野良猫自体を遠ざけられない場合は、自宅の防音対策も検討しましょう。窓に防音カーテンや二重窓を設置することで、外部の騒音をかなり軽減することができます。

寝室の窓にはしっかりと防音カーテンを取り付け、すき間から音が漏れないようにします。防音カーテンの価格は1万円前後からですが、長期的に考えれば投資する価値があるでしょう。

また、耳栓や防音イヤーマフの使用も即効性のある対策です。シリコン製の耳栓は数百円から購入でき、装着も簡単です。騒音が気になる夜だけ使用するなど、状況に合わせて活用しましょう。

保健所や自治体への相談

野良猫の鳴き声が著しく生活に支障をきたす場合は、地域の保健所や動物愛護センターに相談してみましょう。多くの自治体では野良猫対策のための相談窓口を設けています。

相談する際は、問題の具体的な状況(頻度、時間、場所など)を明確に伝えることが重要です。また、近隣住民と連名で相談すると、対応がスムーズになることもあります。

自治体によっては捕獲器の貸し出しや、TNR活動(後述)への支援を行っているケースもあります。自治体のホームページで確認するか、直接電話で問い合わせてみましょう。

【関連記事】『野良猫』の保護はどこに依頼するべき?相談できる団体と注意点を解説 | ジャーナル | ピースニャンコ

野良猫の鳴き声を長期的に解決する方法

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即効性のある対策だけでなく、根本的な解決を目指すためには長期的な視点も必要です。地域全体で取り組むことで、より効果的に野良猫問題を解決できます。

TNR活動とは

TNR活動とは「Trap(捕獲)」「Neuter(不妊・去勢手術)」「Return(元の場所に戻す)」の頭文字をとった活動で、野良猫の繁殖を抑制する最も効果的な方法とされています。

TNR活動のプロセスは以下の通りです:

  1. 専用の捕獲器で野良猫を捕獲する
  2. 動物病院で不妊・去勢手術を行う
  3. 耳先をV字カットして手術済みの印をつける(「さくら耳」と呼ばれる)
  4. 回復後、元の生活圏に戻す

TNR活動により、発情期の鳴き声が減少し、縄張り争いも少なくなり、地域の野良猫問題が大幅に改善されます。避妊・去勢手術を受けた猫は発情行動がなくなるため、うるさい鳴き声も徐々に減少していきます。

個人でもTNR活動に参加することは可能ですが、費用や手間がかかるため、地域のボランティア団体や自治体と連携することをおすすめします。

【関連記事】TNR活動とは?さくら猫やメリット・実施手順とあわせて解説! | ジャーナル | ピースニャンコ

地域猫活動への参加方法

地域猫活動とは、TNR活動に加えて地域住民が協力して野良猫を管理する取り組みです。不妊・去勢手術を施した猫に対して、決まった場所と時間に餌やりをし、場合によってはトイレの設置や清掃なども行います。

地域猫活動に参加するためには、まず自治体の担当窓口に問い合わせるか、地域の動物愛護団体に連絡してみましょう。すでに活動している団体があれば、その活動に参加するのが最も簡単な方法です。

地域猫活動のメリットは、野良猫の数が自然に減少していくだけでなく、残った猫たちも地域で適切に管理されるため、糞尿被害や鳴き声などの問題が軽減される点にあります。

活動を始める際は、近隣住民の理解と協力を得ることが重要です。説明会を開いたり、チラシを配布したりして、活動の意義を広く伝えましょう。

避妊・去勢手術の助成金制度

野良猫の避妊・去勢手術には費用がかかりますが、多くの自治体や一部の動物愛護団体では助成金制度を設けています。これらの制度を活用することで、経済的負担を軽減できます。

一般的な助成金額は以下の通りです:

  • 雌猫(避妊手術):5,000円~10,000円
  • 雄猫(去勢手術):3,000円~5,000円

助成金を受けるには事前の申請が必要な場合が多く、書類提出や条件確認などの手続きがあります。また、予算に限りがあるため、申請時期や頭数に制限がある場合もあります。

詳細は各自治体のホームページで確認するか、動物愛護センターや保健所に問い合わせてみましょう。民間の動物愛護団体でも独自の助成制度を設けているところがあります。

近隣住民との協力体制の作り方

野良猫問題を効果的に解決するためには、近隣住民との協力が不可欠です。まずは問題を共有し、共に解決策を考えるための場を設けることが大切です。

協力体制を作るための具体的なステップは以下の通りです:

  1. 近隣住民への状況説明(回覧板やチラシの配布)
  2. 意見交換会の開催(問題の共有と解決策の検討)
  3. 役割分担の明確化(餌やり、清掃、捕獲など)
  4. 定期的な活動報告や進捗確認

特に重要なのは、「猫を排除する」のではなく「共生する方法を探る」という姿勢です。猫が苦手な人や、野良猫の存在を迷惑に感じている人の声も尊重し、一方的な意見の押し付けは避け、様々な立場の意見に耳を傾けながら進めていくことが長期的な成功につながります。

また、自治会や町内会など既存のコミュニティを活用すると、より広範囲での協力が得やすくなります。

まとめ

野良猫問題の解決には、まず「野良猫が鳴く原因」を正しく理解し、科学的知識に基づいた冷静な対応をすることが重要です。超音波猫よけセンサーなどの即効性ある対策とTNR活動などの根本的対策を組み合わせることで、効果的な解決が期待できます。

また、個人の努力だけでなく近隣住民や自治体と協力して地域全体で取り組むことが、人と猫が共に快適に暮らせる環境づくりの鍵となります。

ピースニャンコのチームメンバーの中には、野良猫のTNRや保護譲渡に取り組んでいる団体もあります。今すぐに自分が行動できない場合は、支援団体のサポーターになる、寄付をするという形で関わることも非常に有効な支援の方法です。

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