エッセイ
2025.03.28
2025.03.28

「猫のしぐさ大辞典」デレ編

猫は気まぐれで自由な生き物。ですが、猫ならではのボディランゲージを使って、実はさまざまな気持ちを表現しているのです。

今回は“デレ編”と称して、猫たちのポジティブな気持ちから生まれるしぐさを大特集。私たちが思っている以上に、猫たちは「大好き!」と伝えてくれているようですよ。

猫の「好き!」はしっぽに出る

おすまし顔なのに、しっぽは嬉しさを隠しきれずにパタパタ。犬のかわいさをあらわすエピソードに、しばしば正直すぎるしっぽは登場します。

さて猫のしっぽはというと、こちらも気持ちがよくあらわれるパーツ。さまざまな感情表現に使われますが、もっとも“デレ”なのはこちらのサインでしょう。

「しっぽをピンと立てる」

これは猫にとって最上級の愛情表現。「好き!」「甘えたいな~」という意味なのです。帰宅したときに愛猫がこのサインとともに駆け寄ってきたら、あなたと愛猫は相思相愛ですよ。

猫がしっぽをピンと立てるのは、赤ちゃん時代のなごり。生まれたばかりの赤ちゃん猫は自力で排泄できないので、母猫がおしりをなめて刺激してあげます。そのとき、赤ちゃん猫は母猫がなめやすいように、しっぽをじゃまにならないようにピンと立てるのです。

自力で排泄できるほどに成長しても、子猫は母猫を見ると、自然としっぽがピンと立ちます。愛猫がしっぽを立てて近づいてくるということは、母猫のように飼い主を慕っている証拠なんですね。

なぜ猫は足にまとわりつくの?

家に帰ったときの愛猫の嬉しいしぐさランキング。もしそんなランキングがあったら、上位に必ず入るのが「足にスリスリしてくる」ではないでしょうか。

忙しく歩く足にまとわりついて、スリスリ、にゃ~ん。帰宅直後の慌ただしいときでも、「あら、甘えん坊さん♪」と抱き上げて、つい構ってあげたくなりますね。

一方、普段は飼い主にもあまりスリスリしないのに、お客さんには長いことスリスリする……なんていうのも、よく聞く話。

というのも、あのしぐさは「好き」という意味だけでなく、「この人は私のもの!」という宣言の意味合いもあるのです。つまり、マーキングですね。

猫の頭や首のうしろなどには臭腺があり、そこをこすりつけると、自分のニオイがつく=自分のなわばりだぞとアピール。だから帰宅時やお風呂上りなど、ニオイが取れてしまっているときにスリスリしてくるわけです。

ちなみに猫同士のスリスリは、親しい猫同士のあいさつ。スリスリの時間が長いほど、仲良し度は高いようですよ。

おしりで示す信頼の気持ち

なぜか猫は、飼い主や家族におしりをぴたっとくっつけることがありますね。「なぜおしり?」と、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。

この「おしりをくっつける」というしぐさは、ずばり、信頼の証。

敵に背中を見せたら、襲われるかもしれません。つまり無防備な背中を向けられるというのは、「あなたは安心できる相手」と言われているのと同じ。急所であり死角となる背中を預けられる、とまで信頼されたら、悪い気はしませんよね。

安心してリラックスしている愛猫を、ぜひ優しくなでてあげてください。

また、おしりには臭腺があり、猫同士がお互いのおしりのニオイをかぎあうのはあいさつのひとつ。もしあなたの横に座るだけでなく、手や足の上におしりをペタリとくっつけてきたら、スリスリと同じようにニオイをつけられているのかも。

新聞の上に座る=「今ヒマでしょ?」

新聞や雑誌を広げると、その上に猫が乗ってくる。猫を飼っている人なら、思わず「あるある!」と声を出してしまうくらい、よくある光景です。

これは飼い主の邪魔をしたいイタズラ心……というよりは、「ヒマなら遊ぼうよ!」が近いようです。

というのも、家事などであちらこちらへと歩き回っていれば、猫にも「ああ、忙しいんだな」とわかります。しかし、座り込んでじっとしていたら……「やっとヒマになった」と判断するわけです。

ヒマなら自分と遊んでくれる! というわけで、飼い主の視線の先にやってきた結果、新聞や雑誌の上に乗ってしまうんですね。いくら追い払っても、またすぐに戻ってきてしまう場合は、そういう遊びだと思っているのかも。

また、新聞紙のクシャクシャとした感触が好きな子や、ペラペラとめくれる紙に狩猟本能を刺激される子もいる模様。カサカサという音も獲物が動く音に似ていて、さらに遊びたい気持ちをかき立てます。

気まぐれな猫は、ほんの数分しっかり遊んであげれば満足することがほとんど。ゆっくり読書に集中したいなら、その前に猫と遊ぶことをおすすめします。

“10時10分”はごきげんのしるし

猫のヒゲは、非常に優れたセンサー。周囲の障害物や獲物との距離や位置を測り、温度変化なども敏感に感じ取ります。

ヒゲがいちばん多く生えているのは、鼻の周りのぷっくりした部分。正式名称を「ウィスカーパッド」と言いますが、「ヒゲ袋」と呼ぶこともありますね。このウィスカーパッドは筋肉でできているため、猫はヒゲを動かすことができます。

目の前の物に興味を持っているときや興奮してワクワクしているとき、ヒゲはピンと前方に向かって広がっています。耳も立ち、瞳孔も開いて爛々としていることでしょう。これは、ヒゲで情報を集めようと、アンテナをばちっと立てている状態。楽しい興奮だけでなく、危険を察知したときや緊張しているときも、同じ状態になります。

完全にポジティブな気持ちをあらわすヒゲの向きは、“10時10分”の角度。左右のヒゲが上を向き、口角も上がって見えるのではないでしょうか。「嬉しいな」「遊びたいな」という気持ちのあらわれで、とってもごきげんな状態です。

ヒゲが自然に垂れ下がって下を向いているときは、平常心。リラックスした気持ちだったり、「退屈だな~」といった気持ちのとき。お気に入りの場所でのんびりしているなら、お昼寝のタイミングかもしれませんね。

ゴロゴロ音には3つの意味がある

最後は、猫嫌いの人でも知っている、有名すぎるサイン。「猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、ごきげんなしるし」です。

抱っこしたり、なでなでしているときに、喉をゴロゴロ。心からリラックスして「幸せ~」と聞こえてきそうな猫の表情に、飼い主もうっとり。この上ない幸せなひとときです。

このゴロゴロ音がどういう仕組みで出ているのかは、いまだに解明されていない謎。さまざまな説があるにも関わらず、専門家の間でも意見が割れているというのだから、意外ですね。

子猫が喉をゴロゴロ鳴らすようになるのは、母猫に甘えるときやおっぱいを飲んでいるとき。子猫たちのゴロゴロ音を聞いて、母猫は「子猫が安全で満たされている」ことを確認します。

大人になった猫が、小さな子猫のときの幸せな感覚を思い出していると思うと、かわいい猫たちの愛らしさが何倍にも感じられますね。

逆に、ストレスや体調不良を感じるときに、猫がゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。なんとゴロゴロ音には気持ちを落ち着かせる効果や、猫自身を癒す効果もあるのだとか。このときのゴロゴロ音は低音なので、他にも気になる症状があるときは、動物病院で相談したほうがいいかもしれません。

また「ごはんがほしいな」「なでてほしいな」と要求するときにも、猫はゴロゴロと喉を鳴らします。これは母猫に甘えて、わがままを言っていた頃のなごり。このゴロゴロ音は高音なのが特徴です。

ちなみにこの“要求”のゴロゴロ音。ある研究によれば、その周波数は人間の赤ちゃんの泣き声と同等なんだそう。だから私たちは「すぐに聞いてあげなきゃ!」と思ってしまうのですね(笑)。

まとめ

猫は言葉を話せませんが、そのしぐさや行動から、たくさんの気持ちを伝えています。しっぽを立てたり、スリスリしたり、ヒゲをピンと広げたり……これらはすべて「うれしい!」「大好き!」のサイン。

もちろん、猫の性格や育った環境によって行動に個体差はありますが、愛猫のボディランゲージを読み取ることで、より深い絆を築くことができます。今日から、猫の気持ちにもっと寄り添ってみませんか?

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