愛猫との暮らし方
2025.02.21
2025.02.25

【今すぐできる】猫や犬の殺処分を減らすために私たちができることは?殺処分の原因も解説

ペットの殺処分に関して関心のある方のなかには、減らすために自分でできることはないか知りたい方もいるでしょう。また、なぜ殺処分されてしまうペットがいるのか知りたい方もいるかと思います。そこでこの記事では、殺処分の原因や殺処分を減らすために私たちにできることを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

猫や犬の殺処分をなくすために私たちができること

犬や猫の殺処分を減らすために、私たちが日常でできることは意外とたくさんあります。具体的にできることをご紹介します。

保護猫・保護犬の里親になる

ペットショップやブリーダーから購入するのではなく、保護施設や動物愛護団体から迎えることで、殺処分される犬や猫の命を救うことができます。保護犬や保護猫は、人に捨てられた過去を持つことも多いため、しっかりと愛情を持って接することが重要です。譲渡の際には、飼育環境や心構えが求められるため、事前に準備を整えておきましょう。

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保護猫・保護犬をお世話するボランティアに参加する

直接ペットを飼うことが難しい場合でも、ボランティア活動を通じて犬や猫を助けることができます。ボランティア活動の内容としては、動物保護施設の掃除や給餌、散歩などのサポートから、TNR活動(Trap・捕まえる、Neuter・不妊手術を行う、Return・元の場所に戻す)や預かりボランティアまで様々です。定期的に参加することで、動物たちの生活環境を改善し、彼らが新しい飼い主にめぐり会うための支援ができます。

保護団体に寄付する

動物保護団体の多くは寄付によって運営されています。フードや医療費、保護施設の維持費など、多くの費用が必要とされているため、金銭的な支援はとても有効です。また、フードや毛布、猫砂などの物資支援も大きな助けになります。継続的な支援が、より多くの犬猫の命を救うことにつながります。

寄付の控除対象と税金に関する知識

日本では、認定NPO法人や公益法人への寄付を行うと、寄付金控除を受けることができます。寄付金控除とは、寄付した金額に応じて所得税が軽減される制度で、寄付金額が総所得金額の40%を超えると、その分が控除されます。例えば、2022年の税制改正により、年間2,000円を超える寄付が控除対象となり、税負担を軽減することができます。

猫や犬を飼いたい場合は責任を持てるかよく考える

ペットを飼うことは、単なる癒しや楽しみではなく、一生涯の責任が伴うものです。犬や猫は長い間生きるため、経済的な負担、生活環境の変化、病気や老後のケアについても考えた上で迎え入れる決断をしましょう。飼育放棄が殺処分につながることを理解し、最後まで責任を持つ覚悟を持つことが大切です。

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猫や犬の殺処分をなくすために犬や猫の飼い主ができること

すでに猫や犬を飼っている人は、殺処分を減らすために、さらにできることがあります。

ペットを捨てない

飼育放棄は、殺処分の最も大きな原因のひとつです。犬や猫を家族の一員として迎え入れた以上、最後まで責任を持って面倒を見ましょう。病気やケガなど想定外の事態で飼えなくなってしまうことは誰にでもあり得ます。いざというときに託せる先を事前に決めておくことも飼い主に求められる責任です。また、引っ越しや経済的な理由で飼えなくなった場合は、自身で新しい飼い主さんを探すなど、適切な対応を考えましょう。

ペットが迷子にならないようにする

迷子になった犬や猫も、保健所で殺処分の対象となっています。これを防ぐために、マイクロチップを装着したり、迷子札をつけたりすることが重要です。万が一迷子になった場合に備えて、普段から写真を撮っておくなどの対策も有効です。

繁殖させない

意図しない繁殖によって増えた犬や猫が、最終的に捨てられてしまうケースが多くあります。避妊・去勢手術を行うことで、不必要な命を増やさずに済みます。

避妊・去勢手術に関する基本情報と流れ

避妊手術は、雌猫が妊娠できないようにする手術で、去勢手術は雄猫の精巣を取り除く手術です。どちらも、動物の繁殖能力を無くすことで、意図しない繁殖を防ぎ、社会的な問題を減らす役割を果たします。手術の流れは以下のとおりです。

  1. 事前検査
  2. 麻酔の投与
  3. 手術
  4. 回復と経過観察

手術後のケアとしては、傷口のチェックと清潔を保つことが大切です。また、食事や活動量に関しても注意が必要です。獣医師の指示に従い、適切なアフターケアを行うことで、猫の回復を助けます。

人を嚙むことがないようにしつける

しつけができていない犬や猫は、飼い主にとって扱いづらくなり、最悪の場合は捨てられてしまうことがあります。犬は適切なトレーニングを受けさせ、噛み癖をつけないようにすることが重要です。猫の場合も、爪とぎの場所を用意するなど、問題行動を未然に防ぐ工夫が求められます。

ペットの殺処分の主な原因

最後に、そもそも何故殺処分が発生してしまうのか、その原因を紹介します。

ペットの殺処分の主な原因は以下のとおりです。

  • 飼育放棄
  • 多頭飼育崩壊
  • 飼い主の高齢化や病気
  • 経済的理由

上記の原因で殺処分につながってしまうことがあります。

飼育放棄

ペットの殺処分の主な原因のひとつは「飼育放棄」です。飼い主が責任を持たず、ペットの世話を放棄することが多くの命を奪う原因となっています。特に、生活環境の変化や経済的な問題が背景にあることが多いです。

飼い主がペットを手放す際、里親を見つける努力を怠ることが、殺処分につながるケースが少なくありません。さらに、無責任な飼育が続くことでペットの健康が損なわれ、最終的に動物愛護管理法違反、動物虐待になることもあります。

多頭飼育崩壊

ペットの殺処分の一因として「多頭飼育崩壊」が挙げられます。多頭飼育崩壊とは、飼い主が過剰にペットを飼い、管理が行き届かなくなる現象です。この状態では、ペット同士の争いや衛生状態の悪化が進み、動物たちの健康が著しく損なわれます。飼い主が十分な資源や時間を確保できず、結果的に多くの動物が適切なケアを受けられません。これにより、ペットの動物福祉が著しく低減し、最終的には殺処分される事態に繋がります。

飼い主の高齢化や病気

ペットの殺処分の原因の一つに、飼い主の高齢化や病気があります。高齢化社会が進む中で、ペットを飼うことが難しくなるケースが増えています。飼い主が健康を損なったり、生活の質が低下すると、ペットの世話ができなくなり、結果としてペットが手放されるケースも多いです。この状況が進むと、保健所にペットが送られ、最終的には殺処分されるケースもあります。飼い主が高齢であっても、ペットを適切にケアする方法や、ペットを受け入れる新しい家庭を見つける手段を知っておくことが大切です。

経済的理由

ペットの殺処分の原因として、経済的理由も大きな要因です。ペットを飼うことには、食費や医療費、予防接種など、定期的な費用がかかります。特に経済的に厳しい状況では、これらの費用を負担することが困難になり、ペットを手放さざるを得ないケースが増えています。飼い主が経済的な問題に直面すると、ペットの世話を十分に行えなくなり、最終的に保健所に収容されることもあります。

ペットの殺処分を減らすためにできることからはじめよう

今回は、ペットの殺処分を減らすために私たちができることを解説しました。殺処分は減少傾向にありますが、まだまだ多くのペットが対象となってしまっています。殺処分を減らしていくために、活動を継続することが重要です。

一方でペットを飼う余裕がなく、殺処分を減らすために何をすればよいか悩んでいる方もいるでしょう。そういった方には無理のない範囲で保護活動に寄付をするという選択肢があります。ピースニャンコでは、保護された猫の医療支援、譲渡促進に取り組んでいます。興味のある方は、無理のない範囲で寄付をぜひ検討してみてください。

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