保護猫ってどんな猫?
2025.02.12
2025.03.11

『保護猫』を引き取るための条件は?里親になるために必要なことを紹介!

保護猫の引き取りを考えている方のなかには、基本となる情報や手続きの流れを把握しておきたい方もいるでしょう。保護猫をスムーズに引き取るためには事前に知識を持っておくことが重要です。この記事では保護猫引き取りに関する基本情報や、手続きの流れ、引き取り後の生活のポイントを解説します。

目次

保護猫を引き取る方法

保護猫を引き取るには、保護施設や譲渡会を活用するのが一般的です。以下に、主な引き取り方法と具体的な施設・イベントを紹介します。

動物愛護センター・保健所

全国各地の動物愛護センターや保健所では、保護された猫の里親募集を行っています。地域のセンターに問い合わせることで、譲渡可能な猫の情報を得ることができます。

保護猫カフェ

保護猫カフェは、里親募集を兼ねた猫カフェです。カフェにいる猫と直接触れ合い、性格を知った上で引き取ることができます。ピースニャンコ・プロジェクトと連携して保護猫活動を推進するチームメンバーの中にも「funnyCat&Dog(埼玉県狭山市)」「KotaKuna(東京都国分寺市)」には保護猫カフェがあります。

譲渡会

各地で開催される譲渡会では、多くの保護猫が新しい家族を探しています。当サイト、ピースニャンコでも保護猫の譲渡会を実施しています。

保護猫を迎える際は、譲渡条件や生活環境の整備が求められるため、事前に準備を整えておきましょう。

保護猫たちの家族募集 / ピースニャンコ

保護猫を引き取るための条件

保護猫の里親になるためには、以下のような条件を満たすことが求められます。

安定した生活環境を提供できること

猫が安全で快適に過ごせる環境を整えることが重要です。特に一人暮らしの場合、留守中の事故防止やストレス軽減のため、室内の整理整頓や温度管理、遊び道具の設置などを行いましょう。 

経済的な安定性があること

猫の飼育には、日常的な餌代やトイレ用品、定期的な健康診断やワクチン接種、さらには病気やケガの際の医療費など、継続的な出費が伴います。これらを負担できる経済的基盤が必要です。

飼い主の緊急時のサポート体制が整っている

万が一、飼い主が病気や事故で世話ができなくなった場合に備えて、猫の世話を代わりに行ってくれる後見人やサポーターの存在が求められることがあります。特に一人暮らしの場合、この点は重要視されます。 

後見人がいないと里親になれない?

保護団体の多くは、万が一飼えなくなった際の後見人(保証人)の存在を求めます。これは、猫の一生を保証するための重要な条件です。後見人がいない場合は、代替案を用意するか、譲渡条件が緩やかな団体を探す必要があります。

完全室内飼育の徹底

猫を外に出すことで、事故や感染症のリスクが高まります。そのため、室内で安全に過ごせる環境を提供し、脱走防止策を講じることが求められます。 

避妊・去勢手術の実施可否

将来的な繁殖を防ぐため、適切な時期に避妊・去勢手術を行うことが推奨されています。これにより、猫自身の健康維持や問題行動の予防にもつながります。 

長期的な飼育の意思

猫は長期間生きるため、その間しっかりと世話を続ける覚悟が必要です。ライフスタイルの変化や引っ越し、結婚などのイベントがあっても、猫との生活を継続できるかを考慮しましょう。 

これらの条件は、保護猫が新しい環境で幸せに暮らすために必要なものです。譲渡団体や保護施設、保護対象の猫ごとに細かな条件は異なる場合がありますので、事前に確認し、自身の状況と照らし合わせて準備を進めることが大切です。

保護猫の引き取り前に知っておきたい基本情報

保護猫の引き取り前に知っておきたい情報として、下記内容を押さえておく必要があります。

保護猫とペットショップの猫の違い

保護猫とペットショップの猫には、大きな違いがあります。まず、保護猫は何らかの事情で飼い主を失い、動物愛護センターやボランティア団体に引き取られた猫です。一方、ペットショップの猫は、ブリーダーが計画的に繁殖させた猫が多く、血統書付きの猫種が中心です。

次に、譲渡条件にも違いがあります。保護猫は譲渡前に去勢・避妊手術やワクチン接種が施されることが多く、飼育環境の審査や譲渡契約が求められます。一方、ペットショップでは購入すればすぐに飼育できますが、飼育後のフォローは限られています。

費用については、保護猫は費用が抑えられ、必要な医療処置が済んでいますが、譲渡の条件が厳しい点が特徴です。一方、ペットショップでは手軽に猫を迎えられるものの、医療費が追加でかかることを考慮する必要があります。

保護猫の健康チェックポイント

猫と暮らす際は、常に健康状態をしっかり確認することが重要です。まず、目の充血や涙やケガがないかをチェックしましょう。目ヤニが多い場合、感染症の可能性があります。

次に、鼻の状態も確認します。健康な猫の鼻は適度に湿っており、くしゃみや鼻水が続く場合は風邪やウイルス感染の疑いがあります。

さらに、耳の中が清潔かどうかも見てください。黒い耳垢が多いと耳ダニの可能性があります。毛並みや皮膚の状態も重要です。毛がボサボサでフケが多い場合、栄養不足や皮膚病のリスクがあります。

最後に、お腹の膨らみや下痢がないかを確認し、必要に応じて健康診断を受けましょう。

保護猫を迎える際の心構え

保護猫を迎える際は「猫のペースを尊重する」ことが最も大切です。新しい環境に慣れるまで時間がかかる場合も多いため、すぐに懐かなくても焦らず見守りましょう。

次に、猫専用の安心できるスペースを用意してください。特に、保護猫は過去に怖い経験をしていることもあるため、静かな環境でストレスを減らす工夫が必要です。

また、長期的に世話を続ける覚悟も欠かせません。猫は15年以上生きることが多いため、病気や老後のケアまで考慮した上で迎え入れましょう。さらに、最初の健康診断やワクチン接種を済ませ、適切な食事やトイレ環境を整えることも重要です。

保護猫との信頼関係は時間をかけて築くもの。焦らず、ゆっくりと絆を深めていきましょう。

保護猫に必要な準備品一覧

保護猫を迎えるには、適切な環境を整えることが大切です。まず、猫用トイレと砂を準備しましょう。猫はトイレの環境に敏感なため、使いやすいものを選ぶことが重要です。

次に、フードと食器を用意します。保護猫の健康状態に合ったフードを選び、食器は安定感のあるものを選びましょう。また、水は常に清潔に保てるよう、給水器の使用もおすすめです。

さらに、 寝床やキャリーケース も必要です。猫が安心できるスペースを作ることで、新しい環境への適応がスムーズになります。

最後に、爪とぎやおもちゃを用意し、ストレスを軽減できる環境を整えましょう。適切な準備をすることで、保護猫が安心して新しい生活をスタートできます。

保護猫の引き取り手続きの流れ

保護猫の引き取り手続きの流れは以下のとおりです。

  1. 会いたい猫を見つける
  2. 譲渡会に参加する
  3. 里親審査の基準と準備すべき書類

それぞれの流れの詳細を説明します。

譲渡までの流れ – 保護猫たちの家族募集 / ピースニャンコ

譲渡会参加までの流れ

保護猫の譲渡会に参加するには、事前準備が重要です。まず、地元の動物保護団体やシェルターのウェブサイトで譲渡会の開催情報をチェックしましょう。事前予約が必要な場合もあります。

次に、当日は身分証明書や必要書類を持参し、猫を迎える環境が整っていることを証明できるようにします。譲渡会では、猫の性格や飼育に関する説明を受け、希望する猫との相性を確認します。その後、審査を経て譲渡が決定します。譲渡条件をしっかり理解し、猫との新しい生活に備えましょう。

施設や団体への問い合わせ方法

保護猫を迎えるには、まず施設や団体へ問い合わせることが重要です。多くの保護団体は公式サイトやSNSで問い合わせ窓口を設けているため、最新情報を確認しましょう。電話やメールのほか、専用フォームを用意している場合もあります。問い合わせの際は、「譲渡条件」「必要な手続き」「見学や面談の可否」について具体的に尋ねるとスムーズです。特に譲渡条件は団体ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。適切な手続きを踏むことで、理想の猫との出会いが実現します。

里親審査の基準と準備すべき書類

保護猫を迎えるには、里親審査をクリアする必要があります。審査基準は団体ごとに異なりますが、主に「飼育環境」「経済的安定性」「家族の同意」が重要視されます。特に室内飼育の徹底や脱走防止対策は、多くの団体で必須条件となっています。審査をスムーズに進めるため、準備すべき書類も確認しましょう。

一般的に「身分証明書」「賃貸の場合、住居の契約書(ペット可の証明)」「家族の同意書」などが求められる場合もあります。必要書類を事前に用意し、誠実な姿勢で臨むことが、譲渡成功への鍵です。

保護猫の引き取りは責任をもって決断すること

ここまで保護猫の引き取りに関する解説をしました。保護猫は引き取って終わりではなく、一緒に生活をする大事な存在となります。長期的な視点を持って引き取る体制を整えるようにしましょう。また、猫が好きでも今すぐに引き取ることが難しい場合は、保護猫カフェに通ったり、保護団体の施設でボランティアするなどの方法で、保護猫と関わることも可能です。信頼できる保護団体への寄付と合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

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