愛猫との暮らし方
2026.02.03
2026.02.03

​​猫にお風呂は必要?暴れない入れ方のコツと嫌がる時の対処法

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愛猫の体が汚れてしまったり、においが気になったりしたとき、「お風呂に入れたほうがいいのかな?」と迷うことはありませんか。けれど猫は水が得意ではない子が多く、無理に入れようとすると暴れてしまって、飼い主がひっかき傷を負ってしまうこともあります。

この記事では、「そもそも猫にお風呂は必要なのか?」という基本から、できるだけ負担をかけずに洗うための手順、どうしても嫌がる場合の対処法までをわかりやすく紹介します。

この記事を読むと分かること

猫にお風呂は本当に必要?

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結論から言うと、猫にお風呂は「必ず必要」というわけではありません。犬と違って、猫は自分で体をきれいにする習性があるため、頻繁なシャンプーは基本的に不要とされています。とはいえ、状況によっては洗ってあげたほうが安心な場面もあります。ここでは、「洗うべきかどうか」を判断するポイントをわかりやすく整理します。

猫は基本的に入浴不要と言われている

猫にはもともと、自分で体をなめて整える「グルーミング(毛づくろい)」という習性があります。猫の舌は少しザラザラしていて、ブラシのように汚れや抜け毛を取り除くのに役立つのです。また、皮膚から出る適度な油分が被毛を守ってくれるため、むやみにシャンプーすると、大事な油分まで落ちてしまい、かえって肌トラブルにつながることがあります。

室内で暮らす短毛の猫であれば、基本的にはお風呂に入れなくても清潔を保てることがほとんどです。無理にお風呂に入れるのは猫にとって強いストレスになる、という点も覚えておきましょう。

猫をお風呂に入れるなら年に1〜2回が目安

お風呂に入れる頻度は、多くても年に1〜2回くらいで十分です。それ以上のペースで洗うと、皮膚を守る働き(バリア機能)が弱くなったり、猫が疲れてしまったりする可能性があります。

ただし、猫の種類や体質によっては、もう少しお手入れが必要なこともあります。たとえば皮脂が多く出やすい猫種や、毛づくろいがうまくできなくなってきた高齢の猫は汚れがたまりやすいので、体の状態を見ながら回数を調整しましょう。基本は「汚れが気になったときだけ」で問題ありません。

汚れがついてしまった際や長毛種の猫は例外とされる

基本的には不要ですが、状況によっては「お風呂に入れたほうが安心」な例もあります。下の表に当てはまる場合は、無理のない範囲で入浴(または部分洗い)を検討してみてください。

入浴が必要なケース具体的な理由
長毛種であるペルシャやメインクーンなどは、毛づくろいだけでは汚れが落ちきらず、毛玉ができやすいため。
排泄物で汚れた下痢やお漏らしでお尻周りが汚れた場合は、衛生的にも洗う必要がある。
有害物質がついた油汚れや薬品などが体に付着した場合、猫が舐めると危険なため、直ちに洗い流す必要がある。
換毛期で毛が抜ける抜け毛が大量に出る時期は、シャンプーをすることで抜け毛を一気に取り除き、毛球症(毛を飲み込む病気)を防げる。

猫の健康や衛生状態を守るために「洗わなければならない」状況であれば、正しい手順でお風呂に入れてあげましょう。

猫をお風呂に入れる前に準備したいこと

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猫をお風呂に入れるときにいちばん大切なのは、事前の準備です。いざ浴室に入ってから「タオルがない」「シャンプーを忘れた」とバタバタしてしまうと、その空気が猫にも伝わって不安が強くなり、暴れたりパニックになったりする原因になります。できるだけ手早く、落ち着いて終えられるように、必要なものを先にそろえてから始めましょう。

シャンプーは必ず猫用シャンプーを用意する

必ず「猫専用のシャンプー」を用意しましょう。人間用のシャンプーは、猫の皮膚には洗浄力が強すぎたり、猫にとって負担になりやすい成分(香料や精油など)が入っていたりすることがあります。

もし猫用シャンプーが手元にない場合でも、人間用のボディソープやシャンプーで代用するのは避けましょう。どうしても専用のものが用意できないときは、お湯だけで汚れを流すほうが安全です。選ぶときは、低刺激で無香料、もしくは猫が嫌がりにくい控えめな香りのものを目安にするといいでしょう。

お風呂に入る前に爪切りを済ませる

お風呂に入れる数時間前、できれば前日までに、猫の爪は切っておきましょう。水に濡れると猫は怖がりやすく、飼い主さんの体にしがみつこうとして必死になることがあります。

このとき爪が伸びていると、腕や体に傷がつきます。爪が服やタオルに引っかかってしまい、猫が余計に焦ってしまうこともあります。お互いに落ち着いて進めるためにも、爪先を少し丸くしておくのは大切な準備です。

【関連記事】野良猫に引っ掻かれたときの対処法は?感染リスクのある症状や引っ掻かれる原因も紹介 – ピースニャンコ

事前にブラッシングして毛の絡まりを解く

お風呂場に連れて行く前に、先にていねいにブラッシングしておくのがおすすめです。毛が絡まったまま濡らしてしまうと、その部分が固まりやすくなり、汚れが落ちにくくなるうえに、乾かすのにも時間がかかってしまいます。

特に長毛の猫は、毛玉にお湯がしみ込むとぎゅっと締まって、あとからほどくのが難しくなります。先に抜け毛を取っておけば、排水口に毛がたまって詰まりやすくなるのを防げるのもメリットです。

猫が驚かないお風呂の温度は?

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猫は熱すぎるお湯も、冷たい水も苦手です。人にとって「ちょうどいい」と感じる温度でも、猫には熱く感じてしまうことがあります。猫ができるだけ落ち着いていられるように、湯温の調整と、安心できる環境づくりを意識することが成功のポイントです。

お湯の温度は36度〜38度程度に設定する

お湯の温度は、36〜38度くらいの「ぬるま湯」にしておくと安心です。人の感覚だと「ちょっとぬるいかも?」と感じるくらいが、猫にはちょうど良いことが多いです。

猫の平熱は38度前後ですが、皮膚は人より薄くてデリケートなので、熱さには敏感です。40度以上だと熱すぎてやけどの心配が出るだけでなく、刺激が強くて落ち着かなくなることもあります。反対に冷たすぎると体が冷えてしまうので、シャワーを出す前に手で温度を確かめてから始めましょう。

シャワーの水圧は弱めにする

猫は大きな音や強い刺激が苦手です。シャワーの「シャーッ」という音や、体に当たる強い水圧は怖がる原因になりやすいので、シャワーヘッドを体に近づけて(できれば密着させるように)使うと、音も水圧の衝撃もやわらぎます。

それでもシャワーを怖がるようなら、洗面器にぬるま湯をためて、手桶やスポンジで少しずつやさしくかける方法に切り替えてみてください。多少時間はかかりますが、その分ストレスを抑えやすく、落ち着いて進められます。

寒くないように浴室を事前に暖めておく

冬場や寒い日は、お風呂に入れる前に浴室を少し暖めておくのがおすすめです。濡れた体は思った以上に冷えやすく、猫の体力を消耗させてしまいます。急な温度差を減らすことは、体への負担を軽くする意味でも大切です。

あわせて、脱衣所と浴室の温度差をできるだけ小さくし、洗い終わったらすぐにタオルで包めるよう準備しておきましょう。猫が寒さで震えないように、部屋の温度管理にも気を配りながら進めると安心です。

猫のストレスを減らす洗い方の手順

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準備が整ったら、いよいよお風呂に入れましょう。ここでは、猫ができるだけ怖がらずに済むような、洗い方の流れをわかりやすく紹介します。ポイントは、とにかく「驚かせない」ことです。

1.最初は足元からゆっくり濡らす

いきなり背中や頭からお湯をかけてはいけません。心臓から遠い後ろ足やお尻の方から、ゆっくりとお湯をかけて慣らしていきます。

以下の表の手順を参考に、徐々に濡らす範囲を広げてください。

順番洗う部位ポイント
1後ろ足・お尻シャワーヘッドを体に密着させ、静かにお湯をかけます。
2背中・お腹猫が落ち着いているのを確認しながら、胴体部分へ進みます。
3前足・胸抱きかかえるようにして、優しく濡らします。
4首から下全体全身が濡れたら、シャンプーを泡立てて洗います。

常に猫に声をかけ、「大丈夫だよ」「気持ちいいね」と安心させながら進めましょう。

2.顔周りは濡らさないようにする

猫の顔にはお湯をかけないのが基本です。耳に水が入ると外耳炎・中耳炎につながることがあり、鼻に水が入ると息がしづらくなって、猫が一気に怖がってしまうためです。

顔まわりの汚れが気になるときは、濡らしたガーゼやスポンジでやさしく拭き取る程度にしておきましょう。シャンプーも顔にはつけず、首から下を洗うことに集中しましょう。どうしても頭を洗う必要がある場合でも、耳に入らないよう耳の穴を指で軽くふさぎながら、少しずつ慎重に行ってください。

3.短時間で手早く洗うように心がける

お風呂場にいる時間は、できるだけ短くしましょう。丁寧に洗ってあげたい気持ちはあっても、猫にとっては「つかまっている時間」そのものが大きなストレスになりやすいのです。

シャンプーは先に泡立てネットなどでしっかり泡立てておき、その泡を使って体をなでるように洗うとスムーズです。ゴシゴシこする必要はありません。すすぎ残しがないように流す時間はきちんと確保しつつも、全体の工程は10〜15分以内を目安に終えましょう。

お風呂のあとの猫を素早く乾かすためのコツ

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お風呂のあとに欠かせない「乾かす工程」は、実は洗うとき以上に大変なポイントです。ドライヤーの音を苦手に感じる猫も多いので、できるだけ手早く終えられるように、ドライヤーにかける時間を短くする工夫がカギになります。

タオルでおおむねの水分を吸い取る

ドライヤーを使う前に、まずはタオルでしっかり水分を取るのがポイントです。ここでどれだけ水気を減らせるかで、ドライヤーにかける時間が大きく変わってきます。

バスタオルは2〜3枚ほど用意して、最初に全身を包み込むようにして水分を吸わせましょう。ゴシゴシこすると毛が絡みやすいので、上からやさしく押さえるように拭くのがコツです。お腹や脇の下、足の指の間など乾きにくいところは、水分が残りやすいので、少し丁寧に吸い取ってあげてください。

驚かないように遠くからドライヤーを当てる。

タオルドライである程度水気が取れたらドライヤーを使います。風は必ず弱風にして、体から30cm以上離して当てるようにしましょう。温風が熱すぎないかは、自分の手に風を当てて確認しながら進めると安心です。

猫が音を怖がって逃げ回るようなら、無理に一気に乾かそうとせず、途中で休憩をはさみながら少しずつ行ってください。顔まわりには風を当てず、背中やお腹を中心に乾かすとスムーズです。どうしてもドライヤーが難しい場合は、こたつや暖かい部屋(ヒーターの近くなど)で自然に乾かす方法もありますが、体が冷えないように室温は高めに保つようにしましょう。

通常のタオル以外にも吸水タオルを活用する

通常のタオルの代わりに、ペット用の超吸水タオル(セームタオルやマイクロファイバータオル)を使うと、乾かす作業がぐっと楽になります。綿のタオルより吸水力が高く、いったん絞ればまたすぐ使えるので、少ない枚数でも使い回しやすいのが特長です。

これを取り入れるだけで、ドライヤーにかける時間が大幅に短くなります。猫の負担を減らしたいときに、1枚あると助かる便利なアイテムです。

猫がお風呂を嫌がる場合の対処法

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どれだけ丁寧に手順を踏んでも、どうしてもお風呂を嫌がって暴れてしまう猫もいます。無理強いは飼い主さんとの信頼関係を損なう原因になります。お風呂に入れられない場合の代替案を知っておきましょう。

暖かい濡れタオル(蒸しタオル)で体を拭いてあげる

お湯で濡らして、かたく絞ったタオルで猫の体を全身拭いてあげるだけでも、しっかりケアになります。こうした方法は「清拭(せいしき)」と呼ばれます。

さらに、蒸しタオルを作って(やけどしないくらいまで冷ましてから)拭いてあげると、汚れが落ちやすくなり、体も温まります。シャンプーを使わないので洗い流す必要がなく、猫への負担もかなり少なくてすみます。普段のお手入れとしては、この方法がいちばん取り入れやすく、おすすめです。

水のいらない泡状の洗浄アイテムを使う

市販の「ドライシャンプー」や「洗い流さないシャンプー」を使う方法もあります。泡やフォームを体になじませて、ブラッシングしたりタオルで拭き取ったりするだけで、汚れやにおいがすっきりします。

水を使わないので、猫が強く怖がることは少なく、足先やお尻まわりなど「ここだけきれいにしたい」というときにも便利です。使うときは、猫が毛づくろいでなめても大丈夫な成分かどうかを確認して選ぶようにしましょう。

ペットのトリミングサロンに頼ってみる

長毛の猫で毛玉がひどかったり、飼い主さんだけではどうしても難しいと感じる場合は、プロのトリマーにお願いするのも良い選択です。動物病院に併設されたサロンや、猫の扱いに慣れているお店を探してみましょう。

プロは猫を落ち着かせながら支えるコツ(保定)が上手なので、手早くきれいに仕上げてもらえることが多いです。また、鎮静が必要になりそうなケースでも、動物病院と相談しながら進められるのは心強いポイントです。「自分で何とかしなきゃ」と抱え込まず、必要なときはプロの力を借りることで、猫にも飼い主にも無理の少ないケアにつながります。

【関連記事】“かわいそう”で終わらせない。保護動物に“役割”を。一般社団法人「HugKu-Me」理事長・牛島加代さんインタビュー

まとめ

猫のお風呂について、必要性の判断から具体的な手順、嫌がる場合の対処法まで解説しました。この記事の要点を振り返ります。

  1. 基本的に猫にお風呂は不要だが、長毛種や汚れがひどい場合は年1〜2回を目安に行う。
  2. 36〜38度のぬるま湯と猫用シャンプーを使い、足元から静かに洗って顔は濡らさない。
  3. どうしても嫌がる場合は無理をせず、蒸しタオルやドライシャンプーなどの代替手段を選ぶ。

猫にとってお風呂は非日常のイベントです。何より大切なのは、愛猫に「怖い思いをさせない」ことと「清潔・健康を守る」ことのバランスです。猫の性格やその日の体調をよく観察し、無理のない範囲でケアしてあげてください。清潔でふわふわになった愛猫とのスキンシップは、きっと格別なものになるはずです。

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