愛猫との暮らし方
2025.08.01
2025.07.31

野良猫がうちに来る場合はどうする?トラブル回避のポイントを解説!

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野良猫が自宅の庭や軒先に突然現れると、なぜ来るのか気になってしまいますよね。実は、餌や安全な場所を求める行動からスピリチュアルな見方まで、さまざまな理由が考えられます。

野良猫にどう対応すればよいか悩む方は多いですが、トラブルを避けるためには冷静な判断が必要です。今回は、野良猫がうちに来る主な理由やメリット・デメリット、対処方法を解説します。

この記事を読むと分かること

野良猫がうちに来る主な理由とは?

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野良猫が自宅にやって来る背景にはさまざまな事情がありますが、大きく分けると「餌を求めている」「安全な場所を探している」「マーキングや出産場所を確保しようとしている」といった理由が挙げられます。ときにはスピリチュアルな見方をする方もいて、「運気が上がる」という考え方もあるようです。

家の庭先に急に姿を見せた猫が、何日も同じ場所を離れないまま暮らすケースもあります。そうした猫たちは、それぞれ「ここなら安心できる」と感じるなど理由があるように見えますが、すべてが科学的に証明されているわけではありません。ただ、「なぜうちに来るのか?」と不安に思う周辺住民の方がいる場合もありますので、一度冷静に原因を考えることが大切です。

餌を求めてやって来る

猫は一度食べ物を得られた場所を覚えていて、そこに住んでいる人が優しく対応してくれた経験があると、繰り返し訪れることがあります。近所に餌付けをしている方がいれば、安心できる場所だと認識している可能性も考えられます。

過去に「少しだけだから」と餌を与えてしまい、気づけば数匹の野良猫が毎日集合していたという事例もしばしば耳にします。見た目はやせ細っていた猫が、日に日に元気になっていく姿を見ると嬉しくなるものですが、餌付けを続けることで周囲にさらに多くの猫を呼び寄せてしまうケースもあるため、事前にきちんと考えておく必要があります。

【関連記事】野良猫は何食べてる?与えていい食材・悪い食材をしっかり学ぼう! | ジャーナル | ピースニャンコ

安全で快適な場所を探している

猫は本来、警戒心が強く、安心できる場所を見つけるとそこに居着く傾向があります。庭先や軒下がしっかりと屋根に覆われていれば、雨風をしのげるだけでなく、外敵から身を守りやすいと考えているのかもしれません。特に寒い時期や台風のような悪天候が続くときは、温かい場所や濡れにくい場所を求めて移動することが多いようです。

マーキングや出産場所を確保しようとしている

縄張り意識の強い猫は、自分の縄張りであることを示すために尿スプレーなどのマーキング行動をとります。これは野良猫同士の衝突を防ぐうえでも重要な行動ですが、家の壁や玄関先などにマーキングされると、においや汚れが気になる方もいるでしょう。

また、メス猫の場合は安全な出産場所を探して住宅の隙間や物置に入り込むことがあります。身を隠すスペースが広くて温かい環境だと判断すれば、そこで子猫を産もうとするケースも珍しくありません。いずれにせよ、こうした行動には猫の本能的な安全確保の意識が強く働いているようです。

スピリチュアルな視点をどう捉えるか

一方で、「野良猫が来ると運気が上がる」「悪い気を追い払ってくれる」といったスピリチュアルな捉え方をする方もいらっしゃいます。猫は古くから神秘的な存在として扱われてきた背景があり、世界中で幸運の象徴ともいわれています。ただし、科学的な根拠というよりは個人の信仰や文化的なイメージに基づくものですので、全ての方に共通するものでは無いことを認識しておくことが大切です。

野良猫がうちに来るメリット

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野良猫がうちに来ると、最初は驚きや戸惑いを感じるかもしれませんが、実はポジティブな面も少なくありません。人間に慣れていない猫は警戒心が強い反面、じっと見つめてくる表情には不思議な魅力があります。「放っておくのはかわいそうだし、ちょっと手を差し伸べたい」という優しい気持ちを抱く方も多いでしょう。

猫との関わりの中には、人と動物が共に暮らす喜びがたくさん詰まっていると感じる瞬間があるのです。

心の癒しや幸せを感じられる

猫と接すると、その柔らかな毛並みや穏やかな仕草に心がほぐされることがあります。保護を前提としなくても、庭先に来た猫と少し目を合わせるだけで、なんとなく優しい気分になる方もいるのではないでしょうか。ストレスを抱えがちな現代だからこそ、動物とのかかわりが生む癒やしは貴重です。

猫がもたらすポジティブな空気

猫が家にいると、暮らしの雰囲気が柔らかくなるという声を多く耳にします。実際、朝起きて庭を見ると、小さな猫がちょこんと座ってこちらを見つめている光景は、なんともいえない温かい気持ちになるでしょう。

こうした感覚を大切にする方の中には、「猫が来ることで厄災を払ってくれている」と思う方もいらっしゃいます。猫が発する“マイペースでのんびりした空気”は、人間の心をほんの少し軽くしてくれるのかもしれません。もし保護を視野に入れるなら、そのポジティブな存在感を活かして一緒に暮らせるよう準備を整えてみるのも、猫と自分の両方に優しい選択だと言えるでしょう。

野良猫がうちに来るデメリット

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どんなに可愛らしくても、野良猫が家の敷地内を自由に行き来することで生じるデメリットも念頭に入れておきましょう。しっかり対策をしないままだと、衛生面や近隣トラブルなど思わぬ形でストレスを感じる可能性があります。猫の習性を理解したうえで、無理のない対応を考えることが大切です。

糞尿被害や衛生面のリスク

野良猫は自分が落ち着ける場所をトイレ代わりに使うことがあり、敷地内に糞尿をされると臭いや清掃の手間が増えてしまいます。また、ノミやダニなどの寄生虫を抱えている猫がうろつくことで、ほかの猫や人間にうつる可能性も考えられます。特に小さなお子さんがいるご家庭や、免疫力が落ちている家族がいる場合は、衛生面でのトラブルを避けるためにも見過ごさずに対策を検討する必要があるでしょう。

近隣トラブルへの発展

猫が好きな人ばかりではありません。鳴き声やにおいを迷惑に感じる方もいますし、餌をあげ続けることで猫が集まりすぎると、集合住宅や密集した地域では苦情につながりやすくなります。

もし餌を与えるのであれば、片付けや排泄物の管理まで責任を持つことが大切です。誰か一人の自己判断だけで動くのではなく、周囲の人とコミュニケーションを図りながら、迷惑を最小限に抑える方法を考える必要があります。

【関連記事】野良猫への餌やりは違法?気を付けるべきポイントや猫を救うための活動を紹介 | ジャーナル | ピースニャンコ

アレルギーや飼えない事情がある場合の苦悩

猫アレルギーをお持ちの方にとって、頻繁に猫が近寄ってくる状況は大きな苦痛を伴うでしょう。アレルギー症状はくしゃみや鼻水だけでなく、皮膚が赤くなるなど人によっては深刻な健康被害につながる場合があります。

また、家族の許可が得られなかったり、賃貸住宅でペットが禁止されていたりと、飼える状況でないにもかかわらず猫が来てしまうケースも考えられます。そうしたときに無理に追い払おうとして自身が怪我をする、もしくは猫を傷つける可能性もあるため、まずはどう対処するべきか冷静に判断することが求められます。

野良猫がうちに来たときの対処方法

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野良猫がやって来たときに「どうしていいかわからない」と戸惑う方は多いのではないでしょうか。追い払うのか、受け入れて保護する方向で検討するのかは、それぞれの家庭環境や気持ちによって異なります。ここでは、追い払う方法と受け入れる場合の準備について、具体的な行動例をまとめてみます。

追い払う場合に行うこと

「どうしても猫が来るのは困る」という場合には、餌を与えないことが最初のステップです。餌の存在が猫を引き寄せる原因となっている可能性があるため、食べ物を置くのをやめると自然に来なくなるケースもあります。

ただし、一度慣れた猫は簡単には立ち去らないことも多いので、猫除けグッズの活用や家の周りの隙間を塞ぐなど、物理的な対策もあわせて検討すると効果が高まります。大きな音を出す装置や猫が苦手とする臭いのスプレーを使う方もいますが、行き過ぎると動物愛護に反する場合があるため、あくまで人道的に配慮した方法で行ってください。

受け入れるときに必要な準備をする

一方、「せっかく来てくれたのなら一緒に暮らしてみたい」と感じる場合は、まずはその猫に飼い主がいないのかを確認することをおすすめします。自由気ままに屋外で過ごしている猫でも、首輪をつけていなくても、自分が飼い主だと考えている人が近隣にいるかもしれません。念のためご近所さんに、この猫のお世話をしている人が他にいないのかを聞いてみましょう。

次に猫の健康状態をチェックすることが大切です。外で暮らしてきた猫は、ワクチンや去勢・避妊手術がされていないケースがほとんどで、寄生虫や感染症を持っている可能性も否定できません。

実際に初めて保護した猫を病院へ連れていくと、ノミやダニが大量についていて治療に時間がかかることもあります。さらに、家で受け入れるにはトイレやキャットフード、定期的なワクチン接種など費用や手間がかかることも忘れてはいけません。そのぶん、保護して一緒に暮らすと大きな喜びを得られる人も多いため、長い目で見て責任を持てるかどうかをしっかり考えてから判断しましょう。

【関連記事】『野良猫』の保護に必要な費用はどれくらい?相場や注意点を紹介! | ジャーナル | ピースニャンコ

病院に連れていく前に確認したいこと

まずはノミ・ダニ取りの薬やワクチン接種を行えるかどうかを、獣医師に相談して決めます。体調が悪そうに見えない猫でも、潜在的に病気を抱えている可能性があるため、受診するときは猫の体温や排泄状況、呼吸の様子を観察しておくと説明しやすいです。

医療費の目安は地域や病院によって異なりますが、一度の検査やワクチンだけでも数千円から1万円程度かかることが多いので、あらかじめ費用面の準備もしておくと安心できます。

近隣とのトラブルを回避する方法

野良猫に餌をやる際には、なるべく周囲の方々にも一言伝えておくと、後から思わぬ誤解を避けるのに役立ちます。特に集合住宅や密接した地域では、猫が自由に出入りすることで、他の住民にとっては不快に感じられることがあります。餌やりの時間や場所を限定し、排泄のあと始末をしっかり行うなど、ルールを設けて実行することが大切です。

保護するかどうかを決める方法

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猫がうちに来ると、「このまま放っておくのも気になるし、かといって飼えるかどうか自信がない」という悩みを抱える方は多いでしょう。もし猫を受け入れるなら、一時的な感情だけでなく、長期的な視点を持つことが大切です。場合によっては地域の保護団体に相談し、複数の大人が協力して面倒を見たり、地域猫としてお世話をするという選択肢も考えられるでしょう。

自分の生活スタイルを見直す

まずはご自身や家族の生活リズム、家計の状況を振り返ってみるのがおすすめです。猫を飼育するには、餌代や医療費、トイレ用品の購入費など、想像以上のコストがかかることがあります。

さらに、日中ほとんど家にいない場合は十分な世話ができない可能性があったり、旅行が多い方はその間の対応をどうするかを考えなければなりません。猫と幸せに暮らすためには、自分のライフスタイルとしっかり向き合う必要があります。

近隣や行政との連携を取る

もし保護を考えていても、自宅だけで対応できない場合は、市区町村の行政窓口や地域猫活動を行うボランティア団体に相談してみる方法があります。そういった団体では避妊・去勢手術やワクチン接種を助成してくれる制度を設けているところもあり、費用面の負担を軽減できる可能性もあるでしょう。

ただし、協力を得るには事前に条件を満たす必要がある場合が多く、「勝手に猫を保護してしまった」という段階では動けることが限られるケースもあります。なるべく早めに相談して、猫にとっても飼い主にとっても安心できるやり方を探していくことが大切です。

「野良猫がうちに来る」事象へのよくある質問 

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野良猫との関係に悩む方からは、具体的な疑問や不安の声が数多く寄せられます。ここでは、よく話題に上がる質問をピックアップして、できるだけわかりやすく回答していきます。ちょっとしたアイデアを取り入れるだけで状況が変わることもありますので、ぜひ参考になさってみてください。

ペットボトルで猫除けはできるのか?

ペットボトルを庭先に並べておくと猫が寄りつかない、という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これは反射した光を猫が嫌がるという説に基づくものですが、実際にはあまり効果を感じられないという報告が多いようです。どうしても追い払いたい場合は、猫除けスプレーや専用グッズなど、より効果の期待できる方法を検討してみるとよいでしょう。

突然来なくなったのはなぜ?

それまで毎日のように姿を見せていた猫が、ある日を境にぱったり来なくなると心配になる方もいらっしゃるでしょう。考えられる理由としては、ほかに餌をもらえる場所を見つけた、あるいは危険を感じてほかの場所へ移った、または元の飼い主のもとへ戻ったなどが挙げられます。

ときには、地域のボランティアが保護して新しい家族に迎えられたという幸運なケースもあります。もし姿が見えなくなっても、無理に探し回ったり追いかけたりせず、落ち着いて様子を見ることをおすすめします。しばらく経ってから、何事もなかったかのようにひょっこり現れる猫もいます。

まとめ:野良猫への対応は自分や家族の生活に合った選択をしよう

野良猫がうちに来る理由は、餌や安全な場所を求める行動やマーキング本能など多様で、スピリチュアルな見解もありますが、トラブルを招く可能性もあります。対応方法としては、メリットとデメリットを整理し、自分や家族の生活に合った選択をすることが重要です。

追い払う場合は猫除け対策を、受け入れる場合は健康チェックや適切な管理が必要です。近隣に猫が苦手な人がいるかもしれないことを考慮しつつ、穏やかな方法で接することをおすすめします。

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